海老芋

京野菜【海老芋の栽培方法】京都府丹後産は10月中旬収獲開始・10月下旬出荷開始

 この記事では、先日訪問してきた京都府丹後地域の生育状況について紹介します。(海老芋26)

9月の平年並みで格差拡大

 丹後地域に行く用事(お米と名水の確保)があったので、数か所の海老芋圃場を見てきました。

 見た圃場はどこも地上部がまだ健在で、10月中は孫芋が肥大していきそうです。また、子芋の「肩の張り」も良好なので、「秀・4L」が株あたり3個はとれそうです。
 ということは、「秀・4L」が10aあたり1t以上とれるかもなのでキロ1500円としたら・・・などと皮算用してしまいました。

 しかし、農家と話す機会がありましたので今年の出来具合を聞いてみたら「うちらは良いけどダメなところもあるようだ」とのこと。

 その理由は、基本の管理作業を励行せず「わしはこう思う」の自己流農家が出てきたからのようです。その自己流とは「機械好きでトラクター入れた」「生育が悪いので土寄せを遅くした」「9月に追肥したので肥効が間に合わない」の3つ。
 どれも最近見かける「9月に子芋肥大の山を持ってくる」タイプの管理方法です。

 昨年の「10月まで厳しい残暑」なら良いのですが、今年のような「9月に入ると秋らしくなった」場合は、子芋の肥大特に「伸長」ではなく「肩の張り」が著しく抑制されてしまいます。
 寸胴でとおしている静岡産なら良いのですが、京都産は「肩の張り」が特徴なので、今年の丹後産は「4Lなのに長」の出荷が増えそうな予感です。(まあ他産地より単価が高いので損はしないと思いますし)

出荷は例年どおり実施

 また、今後の作業日程も教えていただきました。例年どおりの計画で行くとのことなので、10月中旬(多分10日)から収穫が始まり、10月下旬(多分20日)が初出荷、11月の値低迷は「こえびちゃん」「秀以外」が主、単価対策で市場訪問、11月中旬の霜降り前に収穫終了、12月の高単価期に集中出荷、12月末で出荷終了、残った人は1月も出荷あり、2月以降は出さない、のようです。

 ということは、コスパが良いのは11月の「丸・4L」の入り数が少ない箱でしょうか。

Kyoto Vegetable – Ebi-imo Taro Cultivation

This article introduces the current growth conditions observed during a recent visit to the Tango region of Kyoto Prefecture.
Harvesting of Ebi-imo taro grown in the Tango region of Kyoto Prefecture begins in mid-October, with shipments starting in late October.