このシリーズでは、来年度の栽培の出発点となる種芋の貯蔵について、気をつけるべき3つのポイントを紹介します。今回は、選んではいけない悪い芋の1回目です。(海老芋34)

まず優良株を別にしておきます
収穫時に行うことがまずあります。それは、栽培期間中に「ヨシ!印マーキング」しておいた優良株を収穫時に混ぜないことです。(なお降霜前に収穫を終了させることは常識です)
次作の種芋を優良系統に向上させていくため行ったわけですから、混ぜてしまったのでは何をしてきたのかわからなくなります。
詳しくは⇒自家採種でも系統選抜・優良採種株をマーキング

種芋の貯蔵は、この優良株の孫芋とひ孫芋の中から、前回紹介した良い種芋の基準を満たしたものを選別することから始まります。
なお、機械収獲を行う場合はマーキングしたポールを除去してしまうので、優良株がどれなのかわかるよう工夫しておいてください。

足りない時は印なしの株から
しかし、この作業で全ての種芋数を確保できるとは限りません。その時は、不足分は「ダメ印マーキング」しなかった株から選びましょう。
マーキング時に不適株とした株は絶対に使用してはいけません。せっかく優良系統を選抜しているのに、元の木阿弥になってしまいますから。
このように採種株をまず確定させ以下の芋選別に移りますが、ここでやってしまいがちなことが2つあります。
1つ目は「根取り機」の使用です。京都府の出荷指針でも使用が推奨されている機械ですから、つい入れてしまいがちです。
2つ目は「洗浄機」の使用です。京都府でも、最近は「こえびちゃん」を洗っても良いことになったため、いくつかの地域では推奨されています。しかし、種芋にする場合は話が違います。
種芋に対しては、この2つの工程は絶対やめてください。芋の表面が傷めたり、頂芽を壊したりするため、貯蔵中に腐敗する原因になります。
最近なぜかやっている方を見かけるようになってしまいました。そんな方に限って「種芋が腐ってしまった、どうしよう」とか言いだします。
「他の人がやっているから」はやめてくださいね。正しくは「種芋を腐らせてる人がやっているから」ですよ。
*海老芋の記事をもっと読みたい方は⇒https://qyasai.com/summary-article/
Kyoto Vegetables – Ebi-imo (Taro): Storage of Seed Corms (2)
Part 1: What Not to Choose — Identifying Poor-Quality Seed Corms
In this series, we introduce three key points to keep in mind when storing seed corms—the starting point for next year’s cultivation. This installment is the first part on identifying poor-quality corms that should not be selected.
