このシリーズでは、来年度の栽培の出発点となる種芋の貯蔵について、気をつけるべき3つのポイントを紹介します。今回は、選んではいけない悪い芋の2回目です。(海老芋35)
前回のおさらい
その前に、前回のおさらいから
●悪い形質や生育状況を示していたダメ印株からは採種しない。
・親茎だけ大きくなる株や子芋の茎数が少ない株は、次作でも同じ特徴が現れるので×
・ウイルス病にかかった株は、子芋もウイルスに感染しているため×
・疫病にかかった株は、保菌土壌が付着しているので×
・疫病に続き軟腐病も発病していたなら、芋も保菌しているので絶対に✕
●間違った処理をした芋は種芋にしない。
・根取り機を通してしまった芋は、腐りやすいので×
・洗った芋は、腐りやすいので×
本選別は、まず「芋の形」で行います
それでは本選別に移ります。
まず「芋の形」を見て、種芋に適さない芋の除去を行います。選別するコツには、次のようなものがあります。
●子芋は✕
・子芋にはわき芽がすでにできており、育苗時にわき芽かきが必要となるので×
・いくら小さくても子芋の芽は動き始めているので×
・親芋にへばりついた子芋(セミ)は、そもそも種芋に適さないので絶対に×
ただし、孫芋が接触してできたセミは○


●大きい芋は✕
・40g以上の大きな芋はひ孫芋の動きがみられるため、育苗時に脇芽となり動き出すので×
子芋については、上記のとおりそもそも✕
・大きすぎる芋は育苗鉢の培土量が少なくなるので、
潅水回数が多くなり、管理し難いので×
さらに、根が回りやすく、短期間に根が回り老化苗となるので×
●細長い孫芋は✕
・育苗鉢に収まらず芽の基部が空中に出てしまい、発根が遅れるので×。
・芋を短く切っても、傷口が腐りやすく×

なお、ここまでの作業は貯蔵前に済ませておいた方が良いですが、全てできない場合や以下の選別に移れない場合は、貯蔵中に実施してもかまいません。
貯蔵方法の記事で紹介しますが、貯蔵期間中にも選別を実施する機会があるからです。
*海老芋の記事をもっと読みたい方は⇒https://qyasai.com/summary-article/
“Kyoto Vegetables – Ebi-imo: Storing Seed Taro (Part 2): Bad Taro You Should Never Select”
In this series, we introduce three key points to keep in mind when storing seed taro—the starting point for next year’s Ebi-imo cultivation. This installment is the second part on identifying poor-quality tubers you should never select.
