この記事では、丹後地域の重要コンテンツのひとつ「丹後フルーツ」について紹介します。第1回は、丹後フルーツの概要についてです。(海の京都03)

◆丹後は一年中いろいろなフルーツでいっぱいです

春のイチゴが丹後フルーツの始まりを告げ、初夏からはメロンとスイカが畑フルーツの双璧として登場します。夏本番の果樹園では桃やブドウが旬を迎え、秋に入るとブドウとともに梨が最盛期を迎えます。冬が近づくとミカンが始まり、年を越えて直売所に並びます。
お客さんを喜ばせようと農家ごとに工夫を凝らしており、思いも寄らない珍しい品種に出会えるのも直売所巡りの楽しみです。
ブルーベリー(同網野町)やころ柿(与謝野町)など珍しいフルーツもあり、評判を聞いて訪れる方も増えています。
ワイン醸造所(宮津市)やジュース加工施設(与謝野町)もあり、丹後らしいお土産として人気があります。
丹後にはフルーツでにぎわうエリアがあります

丹後には、フルーツ産地に重なるようにして、直売所や観光農園等がにぎわう3つのエリアがあります。
◆丹後砂丘エリア
京丹後市の網野町から久美浜町にかけて続く「丹後砂丘」は、丹後屈指のフルーツ産地でもあります。道沿いには数多くの直売所や観光農園が連なり、「砂丘カンショ」等フルーツ以外の品目も豊富にあつかっています。
◆竹野川エリア
京丹後市の東を流れる竹野川沿いには、多様なフルーツ産地があります。内陸部には、山を切り開いて造られた新しい畑(開発農地)による大規模な果樹園があります。また海の近くでは、日照時間の長さを活かしたイチゴ等の施設栽培が行われています。
◆由良川エリア
森鴎外の小説「山椒大夫」の舞台となった由良川河口近くには、みかん園が広がっています。シーズンには直売所が数多く並び、観光農園はみかん狩りでにぎわいます。また、最近オリーブの栽培が始まりました。
ジオサイト丹後砂丘が美味しいフルーツを育みます
京丹後市北部の海岸沿いには、山陰海岸ジオパークのジオサイト「丹後砂丘」があり、その気候風土を利用した丹後フルーツの産地が広がっています。
梅雨など雨の多い時期はフルーツの糖度が高まりにくくなりますが、排水の良い砂丘では糖度を高めることができ、丹後フルーツの美味しさを後押ししています。
フルーツにも京野菜レベルのブランドがあります
丹後フルーツは、その品質の高さから多くの個別ブランドを持っています。
果物で初めて「京のブランド産品」に認証された「京たんご梨」は、大きさや形が良いだけでなく、糖度11.5度以上のものだけに与えられる名称です。この糖度基準は、全国でも最高レベルです。(なのですが値段は有名県よりお安い)
「琴引メロン」「砂姫メロン」は丹後二大メロンと呼ばれるブランドで、スイカの「砂丘のたまご」とともに京丹後市「ジオの恵み」にも選ばれています。
「琴引メロン」の中でも特に高品質なものは、「京たんごメロン」として「京のブランド産品」に認証されています。
「砂丘のたまご」は生産量が少なく市場には出まわっていませんが、ものすごく甘いので直売所で見かけたら買って損はありません。(個人の感想です)
他にも宮津市の「安寿みかん」や与謝野町の「与謝ころ柿」などがあります。
このような、農家の自信に裏付けられた丹後産フルーツが連携し、「丹後フルーツ」という名称で発信しようという動きが広まっています。
参考:果物狩りも楽しい!海の京都フルーツ特集(海の京都DMO)
最新の直売所マップが載っています。
参考:365日”旬”を味わえる!京丹後が育むブランドフルーツ (「京丹後ナビ」京丹後市観光公社 公式サイト)
丹後フルーツが楽しめるカレンダーが載っています。
参考:山陰海岸ジオパーク(京都府自然公園サイト)
海の京都にあるジオサイトを紹介しています。
“Kyoto by the Sea: Tango Fruits (Part 1) — A Fruit-Growing Region Nurtured by the Geopark”
Introducing one of the key features of the Tango region: Tango Fruits. In Part 1, we’ll explore an overview of this unique local specialty.