市場出荷をするなら「主枝3本V字整枝」が最適です。この記事では、着果負担を軽減するため必ず行う「摘果」について説明します。

1番果は除去、2番果から出荷
最初の花は主枝の分枝部に咲き、そこで果実になったものが「1番果」です。
この頃は主枝が伸びようとしている時期なので、「1番果」を大きくしてしまうと樹勢がそがれてしまうため最初の摘果対象になります。
なお「1番果」は低温環境下で育ったため「変形果」や「石果」になりやすく「はなから売る気ないので摘果してるよ」という方が多いかもしれません。
しかし、意外と出荷できそうな果実がなることがあります。こんな時でも「樹勢維持という目的」を思い出し問答無用で除去してください。
「1番果」の摘果タイミングは「2番果が太りだすまで」です。
2番果からが収穫候補ですから「そちらへ養分を回す」ため遅れないよう実施してください。
欲張ってはいけない
主枝だけでなく側枝(主枝のわき芽)も伸び始めると、側枝にも節ごとに花が咲き一気に花数が増えてきます。
こうなってきたら、着果負担が樹勢維持に大きく影響してくるので摘果がさらに重要となります。商品価値のなさそうな果実は「小さいうちに全て除去」しましょう。売れない果実まで養う余裕はありませんから。
必ず摘果しなければいけないのは「曲がりが大きい果実」です。小さいうちから曲がっている果実は大きくなっても真っ直ぐには絶対なりません。
ところが摘果を始めると、どうしても「このくらいの曲がりだったら出荷できる」と考えてしまいます。確かに5月に出荷する時は「優」でもそこそこの値がつきますから。
しかし「万願寺とうがらし」は果実が大きいため「伏見とうがらし」など軽量級のトウガラシに比べ着果から収穫までの日数が多くかかります。
1果当たりの着果負担が大型ピーマン並みですから、できる限り樹勢への悪影響をを減らしてやりましょう。
こんな初期生育時に樹勢を弱めてしまったら「収穫の山と谷」ができてしまい、今年の出荷量は低収確定です。
まとめ
順調に生育させるためには、着果負担を最低限にして樹勢維持に努めましょう。まず、1番果は2番果が太り始める前に摘果します。その後も、曲がりの大きな果実は小さいうちに摘果しましょう。
If you want to maximize profits, V-shaped pruning is the only choice. ⑤ Maintain tree vigor by thinning the first fruit and any misshapen ones. The initial fruit-bearing strain is now complete for this year. (Manganji peppers 15)
To ensure smooth growth, minimize fruit-bearing stress and focus on maintaining tree vigor. First, thin the first fruit before the second fruit starts to enlarge. Additionally, remove any significantly misshapen fruits while they are still small.