海老芋

雑草は発生初期に除草・トンネルの中を放置すると後が大変(海老芋12)

この記事では、雑草抑制に効果的な「発生初期除草」について説明します。

上農は草を見ずして草を取る

 定植後の株の近くは、トンネル被覆で暖かいため雑草が発生しやすくなっています。さらに、局所施肥で肥効が高いため、雑草が勢いよく生長してしまいます。

 これを放置すると基肥の効きが弱まりエビイモの生育に影響が出るため、「雑草がたくさんはえてきたな」と思ったら、すかさず除草を行いましょう。これが「初期除草」です。

 江戸時代の昔から、雑草対策について「上農は草を見ずして草を取り、中農は草を見てから草を刈り、下農は草を見て草を取らず」と語り継がれています。
 これは、うまい農家は「雑草が大きくなる前に除草する」ということです。

 はえたばかりの雑草は、土の表面を軽く削ったり撹拌するだけで死滅させることができます。

 雑草が小さなうちは根があまり張っていないので、労力も少なくて済みますが、大きくなってからでは何倍もの労力が必要となってしまいます。

発生「初期」の雑草は専用機具で削り取る

 初期除草の道具は、クワや三角ホーでもかまいませんが、この作業に適した専用機具(人力又は動力)も販売されていますので、導入を検討してみてください。

 なお、除草を行う日は晴天の日を選ぶことで、露出した根が乾燥し死滅効果を高めることができます。

*参考「畑の除草 けずっ太郎シリーズ」株式会社ドウカン
*参考「除草用アタッチメント 畑のシェーバー」三陽金属株式会社

まとめ

 トンネル被覆の中は雑草が発生しやすく生育も旺盛です。雑草は発生初期なら少ない労力で死滅させられます。初期除草に適した器具もあります。

Weeds should be removed in the early stages of growth—if left unattended inside the tunnel, they will become a serious problem later (Ebiimo 12).

Weeds grow easily and vigorously under tunnel coverings. If removed in the early stages, they can be eliminated with minimal effort. There are also tools suitable for early-stage weeding.