プロ農家が実践している時期ごとの栽培管理について紹介します。今回は、3月と4月に行っている作業についてです。(海老芋45)

3月の栽培管理
●催芽場所の準備(2月後半)
・水稲育苗機又は育苗床が良い
・被覆資材には、吸湿性のある毛布と遮熱効果が高いピアレスフイルムが良い
●種芋貯蔵終了、催芽開始(3月上旬)
・催芽開始日は、定植日から逆算して決定する
●催芽処理(3月上旬~3月下旬、3週間)
・乾燥状態で変温管理を行う
・頂芽が動くまで(3日程度)は25℃、動き出したら20℃に下げる
・早く芽が目的値(1cm~3cm)まで伸びた芋は、取り出して涼しい場所に移し保管する
●育苗床の準備(3月後半)
・展葉させるだけなので、一般的な育苗床でよい
・定植日までに仕上げるため、夜も加温できるよう温床線は必要
・展葉後は密植を避ける必要があるので、育苗床は広げた時の面積を想定して用意する
4月の栽培管理
●催芽終了、育苗開始(4月初旬)
・種芋は、頂芽の基部がしっかり隠れるように埋める
・育苗後半は潅水量が増えるので、ウオータースペースは必ず設定する
・根鉢が回り過ぎないよう、育苗鉢は大きめの10.5cmとする
・すぐに発根するので、即効性肥料入りの培土を用いる
・育苗箱に鉢を並べてから培土を入れ、鉢が四角くなるまで密着させる
・そこ穴は開けたままとし、根の飛び出しは育苗箱を浮かせることで対処する


●育苗(4月初旬~4月下旬の定植日、3週間)
・育苗期間は、3週間を厳守し老化苗にしない
・種芋が腐るので、発根が始まるまで潅水しない
・2枚目の展葉が始まったなら、密植を避けるため1鉢ずつ抜き、別の育苗箱に移動する
・肥料入り培土を使用するので、液肥による追肥は必要ない
・奇形苗を見つけたら、速やかに廃棄処分する

●圃場準備(4月上旬、定植2週間前)
・土づくり資材(完熟たい肥、セルカ)と基肥(鶏糞ペレット)は同時施用する
・うねは盛り上げて作るのではなく、溝を掘ることで結果的にうねにする
・基肥(CDU燐加安S682等)は、定植位置に筋状に施用し、混和しつつ定植溝を掘る
・溝の種類(通路、定植溝、額縁)により深さが異なる

●定植、トンネル被覆(4月下旬)
・展葉枚数は3枚が良いが、2枚以下でも定植は可能
・地温が上がらない予想ならロング肥料(エコロング413-40)を鉢に振ってから定植する
・定植前の苗には、当日たっぷり潅水しておく
・定植溝に少し土を戻し、その上に苗を置き、株元が隠れるまで再度土を戻す
・定植後には、苗から離れた所にドーナツ状の潅水を行う
・定植後は、その日のうちにトンネル被覆を完了させ、不意の降霜に備える
・被覆資材が飛ばないよう、押さえ具ではなく土のうでしっかり押さえておく

“Kyoto Vegetable: Ebi‑imo — Key Cultivation Tips from Professional Growers (March–April)”
This article introduces the month‑by‑month cultivation practices carried out by professional growers. In this installment, we focus on the tasks performed in March and April.
