プロ農家が実践している時期ごとの栽培管理について紹介します。今回は、5月に行っている作業についてです。(海老芋46)

5月の栽培管理(上旬~第1回土寄せ)
●トンネル被覆(定植~第1回土寄せ)
・定植直後から、不織布トンネル(「パオパオ90」等、ビニールは不可)で被覆する
・海老芋は、寒さには耐えるが霜には弱いので、保温というより降霜対策が主
・この被覆は、そろそろ飛来し始めるアブラムシ対策(ウイルス対策)にもなる
・土寄せ作業のため除去し、再度の被覆は手間なので行わない
●うね間潅水
・夏ではないが、根の伸長を促すため積極的に実施
・潅水のタイミングは、通路が渇いた時
・潅水量は、うね肩に湿り線が付けばよい程度(その高さまでうね内も湿っている)


●初期除草
<トンネル内>
・トンネル内は雑草の発生が早いので、「けずっ太郎」等の器具で発生前から土壌を攪拌する
・茎葉散布の除草剤を使わず、除草器具で発生前・直後に抑制する
・土壌散布の除草剤を勧める技術者もいるが、大雨=潅水と考えれば薬害リスクが高まる
・断根するので、作業時にはうねの上に乗らない(根の伸びは結構早い)
<うねの上>
・トンネル内と同じく、除草器具で抑制する(ただし湿りが少ないので量は少ないはず)
・断根するので、管理機による耕耘だけでなく走行も不可
<通路>
・管理機による耕耘で除草する
・断根するので、管理機は通路以外を走らせない
・雑草が多い時は、第1回土寄せより前でも実施する
5月の栽培管理(下旬)
●第1回土寄せ(第1回追肥・中耕培土・通路除草も同時)
・定植1か月後を目安に、第1回土寄せ関連の作業を実施する
・通路に第1回用の追肥を散布する(施肥基準を参照)
・培土板を付けた管理機を通路のみ走らせ中耕培土(土を飛ばす必要はない、むしろ不可)
・培土板で盛り上げた土を用い、株元だけに5cm程度の土寄せを行う(詳しくは現地講習で)
・通路に発生した雑草の処理も同時に行える
・作業のため圃場が乾燥気味管理となっているので、作業後は必ずうね間潅水を行う
●モザイク株の除去
・ウイルスによるモザイク症状が見られた株は、速やかに除去する
・被覆を除去するため、飛来したアブラムシにより圃場内に感染拡大リスクが高まる
アブラムシが感染させに来るのではなく、感染株から広がるのを助けてしまうため
圃場内で感染すると、株が大きいのでモザイク症状がわかり難く、採種株に紛れやすくなる
Kyoto Vegetables – Ebi‑imo (Taro): Key Cultivation Tips from Professional Growers (May)
This article introduces the month‑by‑month cultivation practices carried out by professional growers. In this installment, we focus on the tasks performed in May.
