丹後地域は、稲作に適した気候風土により、京都府一番の米どころとなっています。そして、丹後には、日本最古と言われる水田「月の輪田」が今も残っています。(海の京都15)

羽衣天女は日本最古の杜氏
「丹後国風土記(逸書)」にあったとされる「羽衣天女」では、羽衣を盗まれ天に帰れなくなった天女が、しょうがないので丹後に住むこととなり、ありがたいことに「稲作」や「酒作り」を伝えたとされます。
そして、丹後の観光振興の一つとして「丹後七姫」が設定されましたが、その7人の中に「羽衣天女」が見事当選し、「日本初の杜氏」として、丹後の「お米と地酒」の魅力発信を担っています。
*参考:京都府観光ガイド・京丹後七姫めぐり(京都府観光連盟)
*参考:京丹後ご当地米リスト(京丹後市農業振興課)
*参考:tantan kura around in 海の京都(antan kura around 運営委員会)

丹後に残る日本最古の水田
京丹後市の二箇(にか)地区には、日本最古の水田と伝わる「月の輪田(つきのわでん)」があります。
水田地帯の中にポツンとある「三日月形の約10平方メートルの小さな田んぼ」ですが、地元の「月の輪田保存会」が頑張って整備・維持しておられます。なお、月の輪と呼ばれるのは、田んぼの形が三日月型をしているからです。

この月の輪田は、丹後国風土記等の言い伝えによると、食物の女神として知られる「豊受大神(とようけのおおかみ)」が、天照大神のために稲作を行った場所とされ、そのことから「日本最古」とされています。
この地を収めていた領主は、由緒ある土地に認められ検地を免除される除地(じょち)として保護し、できた米は伊勢神宮に奉納していたと伝わっています。
*参考:月の輪田と清水戸(二箇区「月の輪田」保存会)
*参考:峰山郷土史 下巻(京丹後市教育委員会)
*:奉納品・二箇区「月の輪田」保存会(伊勢商工会議所)
また、同じ二箇地区の苗代集落には、月の輪田で使用する種籾の浸漬処理を行った「清水戸(せいすいど)」と呼ばれる井戸もあります。

以前の月の輪田に植えられていた品種は「コシヒカリ」でしたが、今は「赤米、黒米(モチ稲)、紫稲、ベニカンザシ」の4品種が植えられています。
これらの種籾は、京丹後市弥栄町で活動する「芋野郷赤米保存会」から種籾を譲り受け、栽培方法も学んだとのことです。
弥栄町芋野地区の赤米栽培は、平城宮跡から出土した荷札の木簡に記載があったことから、奈良時代にまで遡ることがで、月の輪田にふさわしいお米だと思います。
*参考:弥栄町芋野の気張るファーマー(きょうたんご米気張るファーマー通信 Vol.17)(京丹後市)
“Kyoto by the Sea”
The “Tsukinowaden” Rice Paddy, Japan’s oldest rice field
The Tango region is the top rice-producing area in Kyoto Prefecture, thanks to a climate and natural environment that are perfectly suited for rice cultivation. Furthermore, Tango is home to “Tsukinowaden,” which is said to be Japan’s oldest rice paddy and still remains today.

