海老芋

京野菜【海老芋】プロ農家が教える栽培のポイント(10月②収穫開始)

 プロ農家が実践している時期ごとの栽培管理について紹介します。今回は、10月後半から始まる収穫作業の開始時期についてです。(海老芋68)

収穫開始は遅くても10月後半から

 暦どおり生育していたら、10月後半から収穫作業が始まります。収穫・出荷作業は時間との戦いになりますから、余裕を持った作業を行うためにも、遅くても10月後半には開始しましょう。

 収穫終了(出荷ではないことに注意)は、降霜予報が出る前が必須なので、11月後半となります。収穫期間を1か月以上取るため、早めの開始を心がけましょう。

 なお、株がヘタレてきた時や高単価が付いていた場合は、もっと早めてもかまいません。
 早めて影響が出そうなのは「こえびちゃん」の肥大ですが、少々小ぶりでも「個数はすでに決している」ので、たいして収益には影響しません。

 特に、下の写真のように株がヘタレてきている場合は、「いくら根から養分を吸っても直接孫芋を太らせるワケではない」ので、必ず収穫を早めましょう。

調製作業が1日の収穫量を制限する

 機械化を進めると、10aを1時間もかからずに収穫できてしまいます。そのため、一気にたくさん掘ってしまいたくなりますが、そんなわけにはいきません。収穫作業を行う前に、どのくらい芋を掘るかを決めておく必要があります。つまり、堀取る株数に制限があるということです。

 なぜ制限があるのかというと、1日で「調製」できる量以上を掘ってしまうと、「調製」していない芋ができてしまうからです。

 海老芋の「調製」というのは、出荷直前に行うのではなく、「出荷まで保管する」ために行います。
 なぜ「保管」するのかというと、出荷は年末まで続きますが、収穫は降霜前に終了する必要があるからです。(栽培暦や経営指標でも収穫と出荷は別物として扱っています)
 
 そして「調製」を行わないで「保管」すると、土が芋にこびりついたりして、出荷作業の前にとんでもない手間や時間がかかってしまいます。ですから「調製」は収穫日に行っておく必要があるのです。

 海老芋の「調製」は丁寧に行う必要があるため、100株の収穫が朝の数分で終ったとしても、「調製」は夕方までかかるのが通例です。
 なので、京都府の農家は、たいてい30m~50m(60株~100株)くらい掘って終りにするようです。

 なお「せっかく堀取機を導入したのにチマチマしか掘れないの?」と思うかもしれません。しかし、堀取機の効果を「堀取る作業の省力軽労化」と思っていませんか。
 作業堀取機で50m(100株)掘るのに数分しかかかりませんから、堀取機の効果を「1日のほとんどを調製作業に充てられる」と考えてみてください。

Kyoto Vegetable “Ebi-imo”: Key Growing Tips from a Pro Farmer (Part 2 in Oct: Harvesting Begins)

Here, we introduce the seasonal cultivation management techniques practiced by professional growers. This volume highlights the harvest period, which commences in the second half of October.