海の京都

【海の京都】ごきげんよう、丹後王国と原種の薔薇

 丹後の道の駅に植わっている(植えられていた?)原種の薔薇を紹介します。(海の京都16)

 「海の京都」が始まる少し前、丹後の観光拠点「丹後あじわいの郷」をリニューアルして道の駅を目指そうという動きが起こり、現在の丹後王国「食の都」ができました。

*参考:丹後王国「食の都」のホームページ

 その過程で色々なイベントも開催され、今回紹介する内容は、その時の展示についての紹介になります。

 園芸に関する展示も行われ、私が関わったものに「たいていのハーブ全部実物展示」というのがありました。
 地元の園芸店に手に入る限りのハーブ苗を取り寄せてもらい一堂に会させ、来場者に「匂いを体感してもらおう」というものです。

 しかし、ここで少し気になることが。匂いの展示はいいのですが、たいていの苗は花が咲いていないため、何か華が無い、花が無いだけに。
 というわけで、急遽「花のある展示」を追加することになり、その頃中学生や大きなおねいさんに大変人気があった「マリア様がみてる」関係でいくことに。

 「マリア様がみてる」というのは、今野緒雪先生のライトノベルで、超お嬢さまたちが集う「リリアン女学園」を舞台にしたコメディ小説です。

 その学園では、生徒会役員3名は「3色の原種の薔薇」で呼ばれており、赤は「ロサ・キネンシス」、白は「ロサ・ギガンティア」、黄は「ロサ・フェティダ」です。主人公は、あるとばっちりで役員候補になってしまい・・・、といった内容です。

*参考:マリア様がみてる・コバルト文庫(集英社)

 そのイベントが終わった後、展示物をどうしようかということになり、P社さんの偉い人から「園内に植物園的なスペースを整備するので、そこに植えましょう」との提案があり、原種の薔薇は薔薇園の中に植えられることとなりました。

 ただし、それからかなり経っているため、今植わっているかどうかは申し訳ないですがわかりません。それ目当てに行かれてしまうと、無くなっているとがっかりされますので、観光旅行のついでに寄ることがあれば思い出していただければ程度の記事となります。

ロサ・キネンシス

 「紅薔薇様」の赤色の原種は「ロサ・キネンシス」です。今は「紅薔薇のつぼみの妹(ナンバー3)」と呼ばれる主人公が、将来呼ばれるかもしれない薔薇です。

 中国原産の薔薇で「庚申(こうしん)薔薇」とも呼ばれます。中国原産なだけあり、花と実は漢方薬にも使用されます。
 野生の原種は一重とされていますが、写真は八重の原種の方です。

 原種というと希少価値がありそうですが、昔から楽しまれてきた品種なので、苗は大きな園芸店なら置いてあると思います。

ロサ・ギガンティア

 「白薔薇様」の白色の原種は「ロサ・ギガンティア」です。現生徒会長は白薔薇様です。

 ヒマラヤあたりから東南アジアが原産地の薔薇で、名前のとおりデカいです。あんまりデカいので、べろんべろんに反り返ってしまいます。

 苗はあまり売っていませんが、結構強いので増殖しやすく、通販で意外と買えたりします。

ロサ・フェティダ

 「黄薔薇様」の黄色の原種は「ロサ・フェティダ」です。

 カフカス山脈あたりが原産地の薔薇です。乾いたところが原産地なので、地植えは難しく、水はけ良好な鉢植えが無難です。ハダニと黒星病に弱く、結構あっけなく枯死してしまいます。

 園芸店で良く売られているのは、八重咲の「ロサ・フェティダ・ペルシアーナ」ですが、原種とは言えません。原種と言えば一重咲きですが、苗はなかなか売っていないので、バラ園などへ見に行くのが良いと思います。

ロサ・カニーナ

 生徒会選挙で白薔薇様の座を狙う生徒が現れ、その生徒は「ロサ・カニーナ」と呼ばれていました。和名は「犬薔薇」なので格好良くはありませんが・・・

 ヨーロッパ原産の薔薇ですが、ヨーロッパ中で広くはえており、雑草扱いです。ただし実はローズヒップと呼ばれ、お茶で有名です。なおローズヒップ栽培専用品種というわけではなく、日本のハマナス等いくつかあります。

Let me introduce the wild rose species that are planted (or once planted) at the roadside stations in Tango.

The red ancestral rose known as Benibara-sama is Rosa chinensis.
The protagonist currently called ‘Benibara no Tsubomi no Imōto (Number 3)’ is a rose that may receive a new name in the future.